有名とは言えない大学から、一流企業に教え子を次々送り込む凄腕教授が伝授!

部下をやる気にさせる「モチベーション」アップ術
(画像=Rawpixel.com/shutterstock.com,ZUU online)

社員のモチベーションを上げることは、企業、とりわけ管理職にとって大きな課題です。有名とは言えない大学から、名だたる一流企業に教え子を多数送り込んできた教授が、相手のモチベーションを上げてパフォーマンスを最大化するヒントを大公開!外部コミュニティとの交流で人脈を広げたり、評価されたりすることが自信をもたらし、今後のビジネス拡大のチャンスにもつながります。

ここまで3人の教え子の実例を紹介してきました。最後に、ほかにもビジネスに応用できるポイントについて篠崎雅春教授に伺いました。

監修者名+プロフィール

篠崎雅春
篠崎雅春 氏
東京未来大学 モチベーション行動科学部 教授
慶應義塾大学法学部、慶應義塾大学大学院経営管理研究科卒業。凸版印刷消費行動研究室、たくぎん総合研究所経営コンサルティング部、道都(現・星槎道都)大学経営学部教授を経て、2012年より現職。商品開発や地域活性化など、企業や行政を巻き込んだ学生プロジェクトを多数手掛ける。

外部からの評価が人を成長させる

私は大学で主にマーケティング戦略を教えていますが、実践の場として企業や自治体、地域などを巻き込んだ学生プロジェクトをいくつか仕掛け、指導に取り入れています。学生たちは学校から飛び出し、企業や自治体、地元の人たちと関わり、交流することで、さまざまな刺激を受け、学内ではできないことを体験して、たくさんのことを学びます。

こうした外部との関わりは多くのものをもたらし、それがモチベーションにつながるという効果もあります。たとえば、第2回で紹介したTくんは、2年のときから北海道初のプロバスケチーム設立に向けて、運営スタッフとして有名大学の学生とともに、社会人に交じってさまざまな仕事に携わりました。それが成功につながり、Tくん自身も注目され、メディアにも取り上げられて自信を深めていきました。

第3回で紹介したOくんも、在学中から大学院生に交じって研究発表を行い、地域活性化プロジェクトで地元の人たちに取材して記事を書くなど、学外での活動に積極的に取り組んでいました。こうした外部コミュニティとの交流は、人を成長させます。特に、身内ではなく外部の人からほめられ、評価されたという経験は自信につながり、成長のきっかけとなります。

これはビジネスの現場にもいえることで、社外、とりわけ異業種の人たちとの交流によって、社内だけでは出なかったような、思わぬアイデアやビジネスチャンスが生まれることがあります。ですから、もし部下が異業種のセミナーや交流会に興味を示したら、ぜひ快く送り出してあげてください。時間はかかるかもしれませんが、それが部下のモチベーションや資質の向上につながり、いずれ仕事にもフィードバックされるはずです。